【3月6日 AFP】韓国与党「共に民主党(Minjoo Party)」所属で忠清南道(South Chungcheong Province)知事の安熙正(アン・ヒジョン、Ahn Hee-jung)氏(52)は6日、秘書の女性が同氏から複数回にわたって性的暴行を受けたと告発したことを受け、知事職を辞任し、政界から引退すると発表した。安氏は2017年の大統領選挙の予備選で、文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-In)現大統領と争って2位になった有力政治家。

 安氏の秘書、キム・ジウン(Kim Ji-eun)氏はケーブルテレビ局JTBCの5日の番組に出演し、昨年6月に採用されて以降、安氏から4回にわたって性的暴行を受けたと告発した。

 キム氏によると、安氏は最近では2月25日の夜にキム氏を電話で呼び出して謝罪したものの、「再び暴行に及んだ」という。

 また、キム氏は安氏が他の女性たちに対しても性的暴行を働いたと主張。6日にも安氏を刑事告発すると述べていた。

 告発を受けて共に民主党は緊急会合を開き、安氏の除名を決定した。

 男性優位社会といわれる韓国でもセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)告発運動「#MeToo(私も)」が広がっている。(c)AFP