【3月7日 CNS】国家郵政局の馬軍勝(Ma Gunsheng)局長は、国務院政策定例説明会で、中国の宅配便取扱件数が年間400億件を上回り、「宅配便暫定条例」によって分解可能、あるいは複数回使用できる環境に優しい包装資材の利用が進んでいると紹介。一層の包装資材の減量を呼びかけた。

 これに対し記者の一人が、「宅配便のゴミ問題に社会の関心が高まっている。同条例は、循環型発展や梱包材の再利用などについてどのように規定しているのか」と質問した。

 これに対し馬軍勝局長は、「現在、中国の宅配便は年約100億件ペースで伸びている。宅配包装資材は固体廃棄物だが、内訳は包装箱が年40億個、ポリ製の封筒が70~80億枚、書類封筒40億枚、そして各荷物についている送り状、梱包用テープなどに分類される。これだけ大量の包装資材をどう処理するか、これは宅配便の成長過程で必ず直面する問題だ。処理を誤ると、我々の掲げる『美しい中国の建設』にも影響が出る」と説明した。

 業界の環境に配慮した成長を重視し、分解可能な資材など環境保護を重視した資材を使用するほか、企業が包装資材を回収するよう求めた。

 馬局長はさらに、「宅配便業務が環境に配慮して発展することは単に業界だけではなく社会共通の問題だ。この数年、業界内でもいくつかの問題を自主的に解決した。例えば、送り状の電子化率は80%まで高まっており、国際的に見ても高いレベルだ」と述べた。

 中国では、2017年から回収、再利用が可能な布製のエコバッグの導入を進めている。20年までに、宅配便配送過程で利用される袋の3分の2をこのエコバッグに切り替えていく予定という。梱包用の粘着テープについても、分解可能な材料を使った製品の利用を推進していくという。(c)CNS/JCM/AFPBB News