【3月8日 AFP】米大リーグ(MLB)、マイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)からフリーエージェント(FA)になっていたイチロー(Ichiro Suzuki)外野手が7日、自身がMLBでのキャリアを開始した古巣シアトル・マリナーズ(Seattle Mariners)に復帰した。

 米国出身以外の選手としてMLB史上最多の安打数を誇る44歳の契約期間は1年で、年棒は75万ドル(約8000万円)。その額は、出来高で最大200万ドル(約2億1000万円)まで達するという。

 マリナーズのジェリー・ディポト(Jerry Dipoto)ゼネラルマネジャー(GM)は「イチローの加入により、多彩で運動能力の高い外野手が新たに増えることになる」「彼の仕事に対する素晴らしい考え方や準備の仕方、そして集中力は、多くの形でチームの環境を向上させてくれるだろう」と声明で語った。

「彼は間違いなく史上最高の選手の一人。そして、彼の疑いの余地のない存在感は、フィールドだけでなく、クラブハウスでも貴重な補強になる。彼を連れ戻せて本当にうれしい」

 イチローは2001年から2012年までマリナーズに在籍した後、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)へ移籍。その後はマイアミへ戦いの場を移したが、昨年11月にマーリンズが200万ドル(約2億2800万円)の契約オプションを破棄していた。

 昨年7月にロッド・カルー(Rod Carew)氏を抜き、米国外出身選手の歴代安打数でトップに立ったイチローは、これまでMLB通算3080安打を積み重ねてきたが、昨シーズンは先発22試合にとどまり、打率.255、3本塁打、20打点の成績に終わっていた。

 また、MLB歴代の安打数ランキングで22位に座るイチローは、全盛期の約11シーズンを過ごしたマリナーズで10度の打率3割超えを記録し、2004年にはシーズン最多記録となる262安打を放った。(c)AFP