【3月6日 東方新報】中国のシェア自転車大手モバイク(Mobike)が新たな信用ポイントシステムをリリースしたことで、信用ポイントが低い利用者は、30分につき100元(約1664円)の利用料金を徴収されるようになった。

 モバイクと競合するofoは2017年の間、1か月乗り放題になる会員サービスを、月額1~2元(約16~33円)で提供していた。両社はこの割引で多くの利用者を獲得するとともに、競合他社を蹴落とした。

 ofoは17年末、月額会員サービスの料金を正規の20元(約332円)に戻した。モバイクも少しずつ値上げして、同じ20元に戻した。

 モバイクはまた、一部の都市で月額会員サービスの「価格調整」を行ったが、「割引は期間限定のもので、サービスの内容には変更はない」と説明している。ofoも、「割引期間は終了し、現在は正規の価格に戻っている。利用者の反応も比較的肯定的だ」としている。

 業界関係者は、「シェア自転車業界は価格戦争を経て、理性的な競争状態に戻りつつある」とみている。インターネットアナリストの唐欣(Tang Xin)氏は、「シェア自転車市場の顧客獲得戦争は終わり、これからは獲得した顧客満足度を高める経営を重点的に行っていくだろう」と分析している。