【3月5日 AFP】サッカーオランダ代表のウェズレイ・スナイデル(Wesley Sneijder)が4日、代表引退を表明した。同選手は、ロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督の下で代表チームのコーチングスタッフに加わる可能性を示唆している。

 15年間にわたって代表通算133試合に出場したスナイデルは、現在カタール・リーグでプレーしており、クーマン監督が同国を訪れた後にこの決断を下した。

 2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)でスナイデルは、アリエン・ロッベン(Arjen Robben)やロビン・ファン・ペルシー(Robin Van Persie)、マルク・ファン・ボメル(Mark Van Bommel)氏らとともにオランダを代表をけん引。決勝戦ではスペインに延長戦の末に敗れた。

 プレーヤーとしての代表キャリアには幕を下ろすものの、代表チームとの関係がこれで終わりになることはないようだ。

 スナイデルはAFPとのインタビューで「オランダ代表として素晴らしい15年を過ごした。去らなければならないときは必ずやってくるし、新しい世代、新しい才能にその力を披露する機会を譲るときがきた」と語った。

「もう十分だ。今33歳で、この夏には34歳になる。次のW杯(2022年カタール大会)の時は38歳だ。ばかげている」

 スナイデルはまた、先月指揮官に就任したクーマン監督とコーチ業について言葉を交わしたことを明かした。

「多分、代表チームと密接になるだろう。でもそれについては、今後数週間で話し合うことになるはずだ。関係は良好で、いろいろなことについて話をした」

 オランダはW杯ロシア大会(2018 World Cup)欧州予選で驚きの敗退を喫し、クーマン監督はチームの立て直しを任された。

「クーマン監督は、若い選手で新たなスタートを切りたいんだと理解している。それについては率直に会話したし、彼の決断を尊重する」

 スナイデルは現在アル・ガラファ(Al Gharafa)に所属しており、6日のAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2018)を控えて練習を行ったあと、コメントを出した。

 オランダ代表として欧州選手権(UEFA Euro)とW杯に3回ずつ出場したスナイデルは、クラブレベルではアヤックス(Ajax)、レアル・マドリード(Real Madrid)、インテル(Inter Milan)などでプレーし、インテルでは欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)を含む3冠を達成した。(c)AFP