【3月5日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は4日、貿易戦争に発展する懸念が生じている鉄鋼・アルミニウムの輸入に対する高関税措置について、導入への意欲を改めて示した。

「わが国は、ほぼ全ての貿易で負け組に属している。友好国からも敵対国からも長年、足元を見られてきた」とトランプ氏はツイッター(Twitter)に投稿。「わが国の鉄鋼・アルミ産業は死んでいる。気の毒だが、変革の時だ!」と続けた。

 これに先立ち、トランプ政権の高官2人は同日、同盟国に対しても例外措置は取らないと述べていた。

 鉄鋼に25%、アルミニウムに10%の関税を課す方針は、トランプ氏が1日に突然発表した。米国の同盟国からも貿易戦争への懸念や非難の声が上がっている。

 英首相官邸によるとテリーザ・メイ(Theresa May)英首相は4日、トランプ氏と電話会談し、関税措置について「深い懸念」を伝えたという。

 一方、欧州連合(EU)はハーレーダビッドソン(Harley-Davidson)やジーンズのリーバイス(Levi's)といった米ブランドを対象に対抗措置の策定を進めていると明言。中国は、自国の利益が害される場合は「傍観はしない」と警告している。(c)AFP