【3月4日 AFP】サッカーの規則作成を行う国際サッカー評議会(IFAB)は3日、総会でビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)導入を全会一致で承認したと発表した。これにより、同技術が今夏のW杯ロシア大会(2018 World Cup)で適用される見通しとなった。

 国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長は、この発表を受け、「VARはサッカーにとってふさわしいという結論に至った」と記者団に対して語ると、ロシアW杯でのVAR使用の最終決定は、今月コロンビアで行われるFIFA評議会で下されると付け加えた。

 IFABは声明の中で、今回の決定は「試合の公平性を高めて審判を援助するビデオアシスタントは、サッカーの新たな時代を象徴する」ものだとしている。

 VARは、ゴールやPK判定、一発退場のレッドカード、人の取り違えという試合を変える重要な4項目に関して疑いがあった場合にのみ使用されることになる。

 これまでにドイツ・ブンデスリーガ1部やイタリア・セリエAなどの欧州トップリーグで導入され、その他のリーグでもテストが行われており、スペイン1部リーグは来季の導入に向けて、先日審判員のトレーニングを開始している。(c)AFP