【3月3日 AFP】米東海岸で2日、大型の冬の嵐に見舞われ、計5人が死亡した。暴風雨や雪の影響により首都ワシントンでは空の便が多数欠航、政府機関も閉鎖を余儀なくされている。

 米国立気象局(NWS)によれば、ニュージャージー州からマサチューセッツ州には洪水警報に加えて冬季気象注意報が出され、北東部から中部大西洋沿岸地域にかけては吹雪や強風注意報が出された。

「ライリー(Riley)」と名付けられた冬の嵐により、ニューヨーク州西部・北部では30.5センチ以上の積雪は記録した他、沿岸部は豪雨に見舞われた。この嵐は少なくとも3日未明までには収まる見通し。

 当局によれば、バージニア州南部では走行中のトラックに倒れてきた木があたり男性1人(44)が死亡。同州では他にも、自宅で就寝中だった男児(6)が倒れてきた木が直撃して死亡した。メリーランド州でも太い枝が直撃した女性(77)1人、ニューヨーク州では倒木の下敷きになった少年(11)1人、ロードアイランド州でも70代の男性1人が死亡した。

 航空便の運航情報サイト「フライトアウェア(FlightAware)」によると、2日は国内および国際線は計3000便以上が欠航となり、2400便以上に遅れが出た。全米鉄道旅客公社「アムトラック(Amtrak)」は、北東部の全列車は「安全のため」一時的に運行を見合わせているが、ワシントンとニューヨーク、ボストン間を走行中の列車に関しては目的地までの運行を続けるとしている。

 全米最多の850万人の人口を抱えるニューヨークは大雪にはならない見通しだが、大雨または湿った雪、急な強風の予報が出ている。またワシントンとその周辺地域では、嵐の影響で公立学校が休校となった。(c)AFP