【3月3日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ(Philadelphia 76ers)のジョエル・エンビード(Joel Embiid)が2日、スーパースターのレブロン・ジェームズ(LeBron James)がクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)を離れてフィラデルフィア(Philadelphia)に来る可能性を示唆して大きな注目を集めた。

 エンビードは自身のツイッター(Twitter)に、レブロンと一緒にコートで笑っている写真を投稿し、「このプロセスを信じるか???バスケットボールで最も偉大な選手の一人とプレーすることは、いつだって最高だ。#summer2018goals(2018年夏の目標)」とつづった。

 マイアミ・ヒート(Miami Heat)に4年間在籍したあと、古巣キャバリアーズに戻ってきたジェームズは、今年7月にフリーエージェント(FA)の資格を得て再びチームを離れる可能性があり、エンビードがつけたハッシュタグはキャバリアーズファンをやきもきさせるものとなった。

 通算4度のシーズンMVPに輝いた実績を誇るジェームズは、7季連続でNBAファイナル出場を果たし、ヒートで合計2度の優勝を経験したほか、2015-16シーズンにはキャバリアーズでリーグの頂点に立ち、1964年にプロフットボール(NFL)のクリーブランド・ブラウンズ (Cleveland Browns)が優勝して以来のタイトルを地元にもたらした。

 ところが、クリーブランドでは先日、ペンシルベニア(Pennsylavnia)州の企業が「PhillyWantsLeBron(フィラデルフィアはレブロンを望んでいる)」というメッセージを掲示板に表示するという出来事があり、エンビードの今夏の目標として、NBAを代表するトップ選手のジェームズが加入することを望んでいると解釈されたことにつながったとみられる。

 セブンティシクサーズには現在、オーストラリア出身のベン・シモンズ(Ben Simmons)を筆頭に才能豊かな若手選手がそろっており、そのこともジェームズが移籍するという見方に拍車をかけた。エンビードはその後、ジェームズに関する自身のツイートへの反応をみて、「君たちが思っているようなことではないよ」とフォローしていた。

 一方、ジェームズは子どもたちの学校探しにフィラデルフィアを訪れていたという報道を否定しながらも、自身のインスタグラム(Instagram)に意味深な写真を投稿。特にシモンズと一緒の写真では、「次のキングが控えていると前に話していたはずだ!試合ごとにどんどん成長している!今夜もそれを示した」と絶賛していた。

「君やジョエル・エンビードと再び対戦し、プレーをみることができて楽しかった。覚えておけよ、ほかならぬグレートネスがいるってことをな!!!」

 こうした発言によってセブンティシクサーズが戦力補強に動く可能性につながり、キャバリアーズのファンを心配させているものとみられる。イースタンカンファレンスでは現在、キャバリアーズが通算36勝25敗で3位、セブンティシクサーズが同34勝27敗で6位につけており、両チームは来月から始まるプレーオフで激突する可能性がある。(c)AFP