【3月2日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は1日、薬物密売人を死刑に処すべきだと主張した。1日平均200人の命を奪っているとされる「オピオイド・クライシス(鎮痛剤危機)」が広がる中、トランプ氏の発言がさらに過激になっている。

 トランプ大統領はホワイトハウス(White House)で行われたオピオイド・クライシスに関する会議で「薬物密売人は本当に有害だ」と批判した上で、「とても、とても厳しい罰を設けている国もある。極刑だ。わが国ほど薬物問題が深刻ではないのにもかかわらずだ」と強調した。

 さらに「わが国の薬物密売人は多くの人を殺していながら、そのほとんどは刑務所に入ることさえない」「もし人を撃てば、人の命を奪うことになる。そして死刑を受ける。こうした密売人は2000、3000人を殺しても、何の罰も受けない」などと述べた。

 トランプ氏は、大きな議論を呼んでいるフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領の麻薬撲滅戦争を称賛しているという見方があったが、今回の発言はそうしたうわさに沿うものとなった。(c)AFP