【2月28日 AFP】ナイジェリア中部で26日、キリスト教徒と若いイスラム教徒の間で衝突が起き、少なくとも13人が死亡した。現地警察が28日、発表した。

 衝突が起きたのは、同国カドゥナ(Kaduna)州の州都カドゥナ郊外のカスワン・マガニ(Kasuwan Magani)。州警察によると13人が死亡した他、多くの家屋や店舗が燃やされ、これまでに容疑者20人が身柄を拘束された。現地ではさらに多くの死者が出たという報道もある。現場には軍と警察が暴動鎮圧のために派遣され、現在は沈静化している。

 警察は衝突の原因については調査中としているが、キリスト教徒の少女たちがイスラム教徒の少年たちと交流することを、キリスト教徒の少年たちが不満に思ったことが発端となった疑いがある。

 ナイジェリア中部は、北部に多いイスラム教徒と南部に多いキリスト教徒が重なる地域で、両社会間の緊張はしばしば死者を出す暴動にまで発展する。最近では年末から1月にかけて、イスラム教系の牧畜民とキリスト教系農民の間で衝突が再発している。(c)AFP