【3月2日 AFP】17-18スペイン1部リーグは1日、第26節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)は1-1でラス・パルマス(UD Las Palmas)と引き分けに終わり、エルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督はPKの判定に不満を漏らした。

 首位バルセロナが勝ち点を取りこぼしたことにより、次節に控える2位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)との直接対決は、優勝争いを占う重要な一戦となった。アトレティコは前日の試合でレガネス(CD Leganes)に4-0で快勝しており、両者の勝ち点差は5に縮まった。4日の直接対決では、バルセロナがホームにアトレティコを迎える。

 リオネル・メッシ(Lionel Messi)のFKで先制したバルセロナは、アトレティコとの直接対決を前に勝ち点差を再び7に広げるかに見えたが、マテウ・ラオス(Mateu Lahoz)主審の2つのジャッジがラス・パルマスに味方した。

 ラオス主審は前半にペナルティーエリアの外で手を使い退場かにみえたラス・パルマスのGKレアンドロ・チチソラ(Leandro Chichizola)をおとがめなしとし、後半にはバルセロナのリュカ・ディニュ(Lucas Digne)の腕にボールが当たったとしてPKを指示。ラス・パルマスはこれをホナタン・カジェリ(Jonathan Calleri)が決めて同点に追いついた。

 ディニュのハンドは意図的なものではなく、バルセロナにとって厳しい判定となった。試合終了のホイッスルが吹かれると、ジェラール・ピケ(Gerard Pique)は審判に怒りをあらわにしていた。バルベルデ監督は「このプレーで何が起きたのか理解できない。フィールドから見て話にならない判定だった。だがこういったことも起きる」とコメントした。

「なぜ審判があのプレーで笛を吹いたのか分からない。ロッカールームの誰も分からない。テレビで見て判定が少しでも明確になればいい。目には見えないPKだった」

 同点に追いつかれたバルセロナには、勝ち越すための時間が42分あったが、決定機をほとんど作り出せなかった。公式戦9連勝を目指すアトレティコを相手に、バルセロナが身体的、精神的に回復する時間は3日しかない。バルベルデ監督は「試合はすぐにやってくる。だがそういうものだ。勝てたと思っていた試合に勝つことができなかったので後味の悪さは残っている」と語った。(c)AFP