【2月28日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の娘婿のジャレッド・クシュナー(Jared Kushner)大統領上級顧問(37)が最高機密にアクセスする資格を失ったことが27日、関係筋の話で分かった。

 クシュナー氏は大統領への毎日のブリーフィングに含まれる機密情報を知ることができたとされる。だが、同氏の弁護士が先に、機密を扱うための正式な身元審査を終えていないことを明らかにしていた。

 政権幹部は今回の決定でクシュナー氏の役割に影響が出ることはないとしているが、トランプ政権の陰の実力者としての同氏の地位や、これまで担ってきた中東和平交渉のまとめ役を今後も十分に務められるか、大きな疑問符がつく形となった。

 ホワイトハウスでは、元妻2人に対するドメスティック・バイオレンス(DV)疑惑で辞任したロバート・ポーター(Rob Porter)大統領秘書官が、機密情報の取り扱い権限を持たないまま数か月も勤務していたことが判明。これを受けてジョン・ケリー(John Kelly)大統領首席補佐官が制度の見直しを指示していた。

 トランプ大統領やホワイトハウス(White House)はこの件に関するコメントを拒否している。(c)AFP/Andrew BEATTY