【2月28日 AFP】男子テニス、メキシコ・オープン(Abierto Mexicano TELCEL Presentado Por HSBC 2018)での大会復帰を予定していた世界ランキング2位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が27日、脚の負傷が再発したため1回戦開始前に棄権を申し出た。

 大会の優勝候補の一人で、1回戦では同じスペインのフェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez)と対戦予定だったナダルは、開始数時間前に「この大会に出場することが目標であり、希望でもあったのだが、残念ながら、きのうの最後の練習で脚にまた鋭い痛みが走った」と明かした。

「良い状態でここへ来られるよう、適切な段階をすべて踏んできた。まずコスメル(Cozumel)島へ行き、(気候に)体を慣れさせることもした。しかし、きのうの大会前最後の練習中、動きの中で、オーストラリアで痛めたのと同じあたりに鋭い痛みを感じた」

 ナダルは1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)では準々決勝で途中棄権に終わり、その後ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に世界ランキング1位の座を明け渡していたが、けがを悪化させないためにも出ない方が良いと現地の医師に言われたという。

「詳しい状態はまだ誰にもわからないが、全豪のときほどひどくはないように思える。現時点の一番の目標は、負傷の程度をはっきりさせることだ」

 ナダルはこれで、ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2017)や全豪オープンを含め、昨シーズン末から公式戦は5大会連続で欠場か途中棄権となった。(c)AFP