【3月4日 東方新報】ある一枚の「地蔵菩薩」のイラストが健康へのご利益があり、親の病気が治るなどと、中国のソーシャルメディア(SNS)で拡散されているが、インターネット上では、「スマホで絵を拡散しただけでは親孝行にはならない。実家へ帰り、両親のことを気にかけ、相手をすることが一番重要だ」との意見が相次いでいる。

 灯りの前で祈っている少女のイラストには、「この絵を拡散すれば、お母さんの病気が良くなります。両親の健康長寿を祈りましょう」との文が添えられ、広く拡散されている。しかし、一部のネットユーザーからは、「イラストを拡散する時間があるなら、両親と過ごす時間を作った方がいい」「病気なら病院に行った方がいい」などの助言も。

 原画の作者である正月さんは、中国版ツイッター(Twitter)のウェイボー(微博、Weibo)に、「この絵は私が描いたが、そんなご利益があるとは知らなかった」とコメント。昨年6月に制作したもので、明かりの前で祈っている少女のイラストには、何の願いも込めていないという。

 ちなみに、地蔵菩薩とされている絵は、作者は釈迦を描いたつもりだそうだ。(c)東方新報/AFPBB News