【2月27日 CNS】平昌冬季五輪の閉会式では、次回2022年の北京冬季五輪開催国である中国のPR演出「北京の8分間」が披露された。

 演出は、世界的な映画監督として知られるチャン・イーモウ(張芸謀、Zhang Yimou)氏。チャン氏はインタビューで、「プロジェクションマッピングを利用してスケーターがリンクの上に線を描くようにデザインした。中国の代名詞である万里の長城(Great Wall)を取り入れることで、北京(Beijing)と冬季スポーツを結びつけた」と話した。

「中国には豊かな文化があり、8分間という短い時間の中にすべて詰め込むことはできない。ハイテクノロジーを使って『長城のもとでのスキーにご招待』というテーマを表現した。文芸的演出の中でいかにして科学技術を取り入れるかを考える中で、ロボットと長城のレンガを結びつけることを思いついた。ロボットに取り付けたモニターを動くレンガと捉え、自由自在にリンクの上を移動して自分で位置を変えられるように設計した」

 ロボットを使うことはリスクも伴った。環境や条件の変化によっては予測不能な状況に陥る可能性もあったが、本番当日、ロボットたちは完璧な「演技」を見せた。

 パンダが中国国民からの招待状を世界に届けるというシーンもあった。平昌冬季五輪が閉幕し、五輪旗が北京にバトンタッチされた。チャン氏は、「『北京の8分間』で北京の魅力を世界に伝えられたと思う。『北京はみなさんをお待ちしています』というメッセージも伝わったのでは」と話した。(c)CNS/JCM/AFPBB News