【2月27日 AFP】日本の排水処理産業は「汚い」や「臭う」といった印象を一掃する方法を発見した。マンホールのふたに精巧な図柄を施し色彩豊かにしたのだ。日本各地で1万2000種類あるとされるこうしたマンホールのふたの中には、ハローキティ(Hello Kitty)の図柄もある。

 色とりどりのふたは1700の市町村の道路を飾り、「マンホーラー」と呼ばれる愛好家も生み出した。ふたの図柄は、各地の歴史や民俗学、特産品などを簡潔に表している。

 マンホールのふたの装飾は、下水道のイメージを向上させることを目的に、約40年前に始まった。日本には約1500万のマンホールがあり、そのものの価値は約6万円だが、装飾が施されたふたは図柄や使われる色の種類などによって価格は2倍になる。

 マンホールのふたの流行は、ハッシュタグ「#manhotalk(マンホールトーク)」などを通じてどこで最高のふたを見つけることができるのかなど、豊富な情報と共にインターネットなどで広がっている。映像は2017年11月などに都内ほかで撮影。インタビューに答えてくれたのは、マンホールのふたの愛好家、森本庄治(Shoji Morimoto)さん、マンホールのふたの塗装職人、神谷勇(Isamu Kamiya)さん、「下水道広報プラットホーム」の山田秀人(Hideto Yamada)さん。(c)AFP/Miwa SUZUKI