【2月27日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のバルセロナ合同テストは26日、スペイン・バルセロナ(Barcelona)のカタロニア・サーキット(Circuit de Barcelona-Catalunya)で初日が行われ、レッドブル(Red Bull)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)がただひとり100周以上を走行し、1分20秒179の最速タイムを計測した。

 メルセデスAMG(Mercedes AMG)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が0秒170差で2番手、フェラーリ(Ferrari)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が0秒327差で3番手、ルノー(Renault)のニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)が0秒368差で4番手のタイムを記録した。上位4人のタイムはすべて午前中に記録されたもので、午後のセッションは雨などの悪天候でドライバーの走行に影響が出た。

 通算2度の総合優勝を誇るマクラーレン(McLaren)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は、右のリアタイヤが脱輪してクラッシュする災難に見舞われながらも、7番手のタイムを記録。選手権連覇を目指すメスセデスのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は25周のみの走行で6番手のタイムにとどまった。

 一方、ニュージーランド出身のブレンドン・ハートレー(Brendon Hartley)が8番手のタイムを記録したトロ・ロッソ(Toro Rosso)は、シーズン開幕を控えて新しくホンダ(Honda)エンジンを搭載した2018年のマシンを発表した。

 ホンダは2015年に10年ぶりにF1へ復帰して以降、信頼性に問題を抱えてパフォーマンスが低迷しており、マクラーレンとのパートナーシップは2年で解消され、今季から計画されていたザウバー(Sauber)へのエンジン供給もキャンセルとなった。

 エンジンをルノーからホンダに切り替えたトロ・ロッソのフランツ・トスト(Franz Tost)代表は、「われわれが望んでいる位置に行くためのレベルまでエンジンを進化させる能力もノウハウもホンダは持っていると確信している」とすると、「ホンダはここ数か月間で、パフォーマンス面に加えて信頼性において大きな進歩を果たしている。シーズン開幕を楽しみにしている」と述べた。

■合同テスト初日の結果

1位:ダニエル・リカルド/レッドブル - 1分20秒179(102周)

2位:バルテリ・ボッタス/メルセデスAMG - 1分20秒349(58周)

3位:キミ・ライコネン/フェラーリ - 1分20秒506(80周)

4位:ニコ・ヒュルケンベルグ/ルノー - 1分20秒547(73周)

5位:カルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)/ルノー - 1分22秒168(26周)

6位:ルイス・ハミルトン/メルセデスAMG - 1分22秒327(25周)

7位:フェルナンド・アロンソ/マクラーレン(McLaren) - 1分22秒354(51周)

8位:ブレンドン・ハートレー/トロ・ロッソ - 1分22秒371(93周)

9位:ランス・ストロール(Lance Stroll)/ウィリアムズ(Williams) - 1分22秒452(46周)

10位:ロマン・グロージャン(Romain Grosjean)/ハース(Haas F1 Team) - 1分22秒578(55周)

11位:マーカス・エリクソン(Marcus Ericsson)/ザウバー - 1分23秒408(63周)

12位:ニキータ・マゼピン(Nikita Mazepin)/フォースインディア(Force India) - 1分25秒628(22周)

13位:セルゲイ・シロトキン(Sergey Sirotkin)/ウィリアムズ - 1分44秒148(27周)

(c)AFP