【2月26日 AFP】ナイジェリア政府は25日、先週発生したイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」による学校襲撃で、女子生徒110人が行方不明になっていることを認めた。

 同国の情報省は声明で「ボコ・ハラムに属するとみられる武装勢力の襲撃後、ヨベ州(Yobe)ダプチ(Dapchi)の学校の生徒110人が行方不明になっている」と述べている。

 事件は19日夜に発生。重武装した軍服姿の戦闘員らが「アラーアクバル(Allahu Akbar、神は偉大なりの意)」と叫びながら町を襲撃した。はじめ当局は、拉致された生徒はいないとしていたが、ナイジェリアのムハマドゥ・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領は23日、「国家的惨事」と述べ、生徒の家族に謝罪している。

 今回の事件は、ナイジェリアのボルノ(Borno)州チボク(Chibok)で発生した女子生徒200人以上の集団拉致をほうふつとさせるもの。ナイジェリア軍は、約9年間にわたりボコ・ハラムと激しい戦いを続け、幾度となく武装集団は壊滅寸前だとしてきたが、こうした主張に疑問符が付く形となった。(c)AFP