【2月26日 AFP】北朝鮮が米国と対話する用意があると表明したことを受けてホワイトハウス(White House)は25日、声明を出し、「いかなる対話も北朝鮮の非核化をもたらすものでなければならない」とくぎを刺した。

 韓国の青瓦台(Blue House、大統領府)によると、平昌冬季五輪の閉会式に出席するため訪韓した北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル、Kim Yong-Chol)朝鮮労働党中央委員会副委員長率いる代表団は同日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領との会談で、北朝鮮は米国との対話に向けた「十分な用意がある」と述べていた。

 これに対してホワイトハウスは声明で「米国、五輪を開催した韓国、そして国際社会は、北朝鮮とのいかなる対話も結果は非核化でなければならないとの認識でおおむね一致している。北朝鮮が非核化されるまで、最大限の圧力を加え続けなければならない」と強調。

「ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が言明しているように、北朝鮮が非核化を選べばより明るい道が開かれる。われわれは、会談を行う用意があるという北朝鮮のきょうのメッセージが、非核化への道の第一歩であるかどうかを見極める」と続けた。

 米政府はこれまで、対話には北朝鮮が武装解除に向けて具体的な措置を講じるのが先決としてきた。ホワイトハウスの今回の声明がその立場の変更を示唆するものかどうかは不明。(c)AFP