【2月26日 AFP】17-18イタリア・セリエAは25日、第26節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)とアタランタ(Atalanta)の一戦は雪のため延期となった。勝利したラツィオ(SS Lazio)は3位に浮上し、ASローマ(AS Roma)は0-2でACミラン(AC Milan)に敗れた。

 首位ナポリ(SSC Napoli)と勝ち点1差のユベントスは、ナポリが翌日に試合を控える中で、一時的ではあっても首位を奪取することを狙っていたが、降りしきる雪がピッチに5センチほど積もり、キックオフ前に延期が決まった。

 ユベントスのクラブディレクターを務めるベッペ・マロッタ(Beppe Marotta)氏は「この状況でも試合を開催すること自体は可能だったが、1部にふさわしい、見る価値のある試合にはならないし、選手がけがをする恐れもあった」と話した。

 サッスオーロ(US Sassuolo)と対戦したラツィオは、今季好調のチロ・インモービレ(Ciro Immobile)とセルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチ(Sergej Milinkovic-Savic)がこの日もゴールを記録して3-0で快勝。ローマとミランの一戦はミランが2-0で勝利し、スタディオ・オリンピコ(Stadio Olimpico)でのローマ戦で6季ぶりの白星を飾った。

 リーグ戦の連勝が3で止まったローマは、ラツィオと前日勝利したインテル(Inter Milan)に抜かれて5位に転落。対するミランは、欧州カップ戦出場圏内まであとわずかの7位を維持している。

 ローマは数日前に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)のシャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)戦も逆転負けを喫していた。エウゼビオ・ディ・フランチェスコ(Eusebio Di Francesco)監督は「明らかに、これは目を覚ませという合図だ。結果にも、シーズン全体にも満足できない。われわれは1失点目で完全に自分を見失ってしまった」と話した。

 ミランはパトリック・クトローネ(Patrick Cutrone)のゴールで後半開始すぐに先制すると、同29分にダビデ・カラブリア(Davide Calabria)が追加点を挙げた。守護神のジャンルイジ・ドンナルンマ(Gianluigi Donnarumma)も、序盤のピンチでジェンギズ・ウンデル(Cengiz Under)のシュートを防ぐなどして19歳の誕生日を自ら祝った。

 クトローネはチームを生まれ変わらせたジェンナロ・ガットゥーゾ(Gennaro Gattuso)監督の手腕を称賛しながら「大きな1勝だし、チームの分岐点になるかもしれない。今はみんなの絆が深まっているし、自分たちが偉大なチームだということを証明できた。監督はチームをよく気にかけてくれているし、選手は監督の下でまとまっている」と話した。

 ミランはこの後、28日にラツィオとのイタリア杯(Italian Cup 2017-18)準決勝第2戦に臨み、週末にはインテルとのミラノダービーが待っている。ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)でも勝ち上がっており、決勝トーナメント2回戦ではイングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)と対戦する。(c)AFP/Emmeline MOORE