【2月25日 AFP】ロシア五輪委員会(ROC)は25日、同委員会に対するドーピングによる資格停止処分が「数日以内」に解除されることを見込んでいると明かした。

 国際オリンピック委員会(IOC)は同日、国家ぐるみでのドーピングによるロシアの処分継続を満場一致で決定した。これにより、同国出身選手は平昌冬季五輪の閉会式でも国旗を使用できないことが決まった。

 しかしながらIOCは、平昌五輪でこれ以上OAR(ロシアからの五輪選手)から薬物陽性の結果が出なければ、関係者によると「数日から数週間のうち」にも、処分が解除されるだろうとしている。

 ROCは「数日以内に、IOC内でのROCの会員としての地位が回復されることを願うとともに、期待している」とすると、同委員会の権利とすべてのロシア人選手の権利の回復は、平昌五輪における最大の結果になるだろうと声明の中で述べた。

 ROCはまた、平昌五輪中に採取された全検体のドーピング検査が完了すれば、処分を解除することにIOCが合意したことを指摘。声明でROCは「規定によれば、ドーピング検査の実施は72時間を要する」としている。

 ロシアは昨年12月、国家ぐるみのドーピングにより平昌五輪への選手団派遣を禁止されたが、潔白とされた168選手は中立旗の下で出場を許可されていた。出場選手は国旗やナショナルカラー、そして国歌を禁止する厳格な規則の下、OARとして参加している。

 平昌五輪では、2人のロシア選手からドーピングの陽性反応が検出されている。(c)AFP