【2月24日 AFP】アフガニスタンで24日、自爆攻撃や襲撃が相次ぎ、少なくとも23人が死亡、十数人以上が負傷した。当局が明らかにした。

 同日最も大きな被害が出たのは西部ファラー(Farah)で、未明に旧支配勢力タリバン(Taliban)が軍の基地を襲撃し、少なくとも兵士18人が殺害された。襲撃をめぐってはタリバンが犯行声明を出した。

 また、内務省の報道官によると、首都カブールでは、朝の通勤時間帯に大使館などが集まる地区で男が自爆攻撃を行い、少なくとも3人が死亡、5人が負傷した。

 匿名で取材に応じた治安当局筋によると、爆発が起きたのはアフガニスタンの情報機関「国家保安局(NDS)」の敷地付近。NDSの近くには北大西洋条約機構(NATO)の施設や米大使館などがある。カブールでの自爆攻撃については犯行声明は出されていない。

 さらに当局によれば、南部ヘルマンド(Helmand)州ナド・アリ(Nad Ali)地区では軍基地で自動車を使った自爆攻撃があり、少なくとも兵士2人が死亡、十数人以上が負傷した他、同州の州都ラシュカルガー(Lashkar Gah)でもNDSの施設に対して自動車を使った自爆攻撃があり、7人が負傷した。

 ヘルマンド州での2件の攻撃についてはタリバンが犯行声明を出している。

 アフガニスタンではこの数か月、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」やタリバンなどの武装勢力が軍と警察に対する攻撃を強めており、カブールでは民間人にも多数の死者が出ている。(c)AFP