【2月24日 AFP】平昌冬季五輪は24日、新種目のアルペンスキー混合団体が行われ、女子回転で銀メダルを獲得したウェンディ・ホルデナー(Wendy Holdener)を擁するスイスが、今大会2冠のマルセル・ヒルシャー(Marcel Hirscher)を欠くオーストリアを3-1で退け、初代王者となった。

 スイスは女子複合でも銅メダルに輝いたホルデナーを筆頭に、デニス・ファイアアベント(Denise Feierabend)、ダニエル・ユール(Daniel Yule)、そして男子回転で2位に入ったラモン・ツェンヘウゼルン(Ramon Zenhaeusern)の4人で果敢な滑りをみせ、男子2人がフィニッシュできなかったオーストリアとの決勝を制した。

 3位決定戦のノルウェー対フランスは、最後の4人目に登場したノルウェーのレイフクリスチャン・ホーゲン(Leif Kristian Nestvold-Haugen)がフランスのクレマン・ノエル(Clement Noel)を下して2-2で並び、合計タイムで0.12秒上回ったノルウェーが銅メダルを獲得した。

 同種目はアルペンスキー世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships)で10年ほど前から採用されており、優勝回数はオーストリアが3回、フランスが2回、ドイツが1回となっている。しかし、今大会ではヒルシャーのほか、米国のミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin)ら大勢の有力選手が出場を辞退する打撃に見舞われた。

 選手らはその理由として、大会終盤に行われる同種目のスケジュールに問題があり、欧州でW杯が再開されるのを前に練習や時差ぼけを調整するための時間が必要だと指摘していた。(c)AFP