【2月24日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は23日、首都ワシントン近郊で開催中の保守政治行動会議(CPAC)で演説し、同国南部フロリダ州パークランド(Parkland)の高校で先週起きた銃乱射事件で現場に配置されていながら対応を怠った武装警官について、凍り付いてしまったか、あるいは「臆病者」だったと述べた。

 同州ブロワード(Broward)郡保安官の22日の発表によると、警官のスコット・ピーターソン(Scot Peterson)氏は、事件発生当時にマージョリー・ストーンマン・ダグラス(Marjory Stoneman Douglas)高校にいたものの、容疑者を制止するための行動を起こさなかった。同氏は無給停職処分を受けた後、辞職した。

 トランプ大統領は演説で、ピーターソン氏を名指しして批判し、「訓練されていたのに、プレッシャーに負けて正しく対処できなかったか、または臆病者だった」と主張。「(現場に)入るべき時が来た際、彼はその勇気がなかったか、または何かが起こった」「しかし、彼がへまをしたということは確かで、疑いの余地がない」と述べた。

 トランプ大統領はさらに、一部の教員を武装させるという自らの提案を擁護。フロリダ州の乱射事件で逮捕されたニコラス・クルーズ(Nikolas Cruz)容疑者(19)に言及し、もし銃を持った教師がその場にいたら「何が起きたか彼が気付く間もなく、彼を撃ちまくっていたはずだ」と語った。(c)AFP