【2月24日 AFP】ナイジェリア北東部ヨベ(Yobe)州で今週、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」が学校を襲撃した事件で、同校の女子生徒105人が現在も行方不明となっていることが分かった。生徒の保護者らが23日、AFPに対し明らかにした。同国のムハマドゥ・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領は、事件は「国家的惨事」だと表明した。

 同州ダプチ(Dapchi)で今月19日に起きた事件は、2014年に同国ボルノ(Borno)州チボク(Chibok)で200人以上の女子生徒が拉致された事件をほうふつとさせるもの。

 21日には、ヨベ州のイブラヒム・ガイダム(Ibrahim Gaidam)州知事の報道官が生徒らの拉致を認めた上で、行方が分からなくなっていた少女のうちの「一部」が救出されたと述べたことから、期待が高まっていた。

 事件発生から5日が経過した23日、ナイジェリアのムハマドゥ・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領は声明を発表し、「これは国家的な惨事だ。起こり得たことを遺憾に思う」「政府は軍隊や偵察機を増派し、24時間態勢で同地域全体に目を配り、行方不明者全員の発見に尽力する」と述べた。(c)AFP