【2月23日 AFP】平昌冬季五輪に出場したOAR(ロシアからの五輪選手)のボブスレー女子選手、ナデジダ・セルゲエワ(Nadezhda Sergeeva)から、禁止薬物の陽性反応が出たことが分かった。23日、同国のボブスレー・スケルトン連盟(RBSF)が明かした。今大会でドーピング違反が判明したのは、これが4度目になった。

 RBSFはウェブサイトで、「ロシアチームのパイロット、ナデジダ・セルゲエワが2月18日に行ったドーピング検査で、禁止リストにある心臓用薬物の陽性反応を示した」と声明を発表した。なお、2月13日に行われたその前の検査では陰性だったとしている。

 前日22日には、同じくOARのカーリング選手、アレクサンドル・クルシェルニツキー(Alexander Krushelnitsky)がドーピングを認め、混合ダブルスで獲得した銅メダルを剥奪されている。

 セルゲエワの関係者はAFPに対し、検出された禁止薬物はトリメタジジン(Trimetazidine)だったと明かしている。この人物はまた、陽性反応が出たのはA検体で、B検体の検査は24日に行われるとしている。

 ロシアは国家ぐるみのドーピング違反で五輪への選手団派遣を禁じられており、セルゲエワとクルシェルニツキーは厳しい検査に合格して個人資格で参加が認められた168人の一員だった。

 国際オリンピック委員会(IOC)は、ロシアの資格停止処分を解除して、25日に行われる平昌五輪の閉会式で国旗の使用を認めるかを今週中に判断する予定としていたが、今回の薬物違反が決定に影響を与えることは必至となった。(c)AFP