【2月23日 AFP】ロシア下院国防委員会のウラジーミル・シャマノフ(Vladimir Shamanov)委員長は22日、ロシア軍がシリアでこれまでに200種類を超える新型兵器を試験的に使用したことを明らかにした。

 長期化するシリア内戦では、バッシャール・アサド(President Bashar al-Assad)政権と密接な同盟関係にあるロシアが無差別爆撃で大量の死者を出しているとの非難がある。現在も、シリア首都ダマスカス近郊の反体制派支配地区、東グータ(Eastern Ghouta)で続く空爆に関与しているとしてロシアに批判が集まっている。5日目に突入した空爆では、22日までに民間人400人以上が犠牲となった。

 こうした中、かつてロシア軍空挺(くうてい)部隊の司令官を務めたシャマノフ委員長は、「兄弟であるシリアの人々を支援する中で、200種類以上の武器を試験した」と述べた。

「今や世界各地から、同盟国だけでなく非同盟国までもがロシアの武器を買い付けに来るのは偶然ではない」とシャマノフ氏は主張。「わが国の軍産複合体は、われわれが誇らしく思えるロシア軍を作った」と語った。

 この発言に先立ち、ロシアが新型の第5世代ステルス戦闘機スホイ57(Su-57)をシリアに配備したとの報道があった。試作機2機が21日にシリア上空を飛行したとされ、写真は22日になって多数の国営メディアのウェブサイトにも掲載された。

 この報道について、ロシア国防省筋はロシア紙RBKに対し、「実地試験のため」2機をシリアのフメイミム(Hmeimim)空軍基地に送ったことを認めている。(c)AFP