【2月23日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)は22日、スペイン・バルセロナでのプレシーズンテストを4日後に控え、本拠地のイタリア・マラネロ(Maranello)で2018年シーズンの新車「SF71H」を発表した。

 2017年のF1世界選手権では2位に終わったフェラーリで、メルセデスAMG(Mercedes AMG)の5連覇阻止を目指すセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)とキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)は、コックピットの頭部保護システムとして新たに導入された「Halo」について、チームが10年ぶりのタイトル奪還を目指して安定的なパフォーマンスを図る妨げにはならないだろうとの見解を示している。

 38歳のライコネンが「Haloは見た目が改良されたようだが、正直なところ昨年試した感じと大して変わりはない」と話すと、30歳のベッテルは「Haloが邪魔になるとは思わないし、思っていたよりも煩わしくない。使っていくうちにすっかり慣れるだろう」と語った。

 フェラーリの新型車は伝統的な深紅のカラーリングであるものの、前年モデルと比べて白い部分がほとんどなくなっている。ライコネンは「(マシンの)外観が良い。見た目が良いときは、たいていスピードも同様だ。われわれの目標は常に速さを求めること。今回のマシンは素晴らしく、来週にはもっと詳しい性能が判明して、どれだけの仕事が残っているか把握できるだろう」と語った。

 コンストラクターズ部門では2008年、ドライバーズ部門では2007年のライコネンを最後にタイトルから遠ざかっているフェラーリで技術責任者を務めるマッティア・ビノット(Mattia Binotto)氏は、今季の新型車について「アグレッシブなコンセプトを維持している。SF71Hはボディーが絞られ、高速サーキットを想定して造られている」とコメント。マウリツィオ・アリバベーネ(Maurizio Arrivabene)チーム代表は「手応えを確信している」と語った。(c)AFP