【2月23日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)は22日、決勝トーナメント1回戦第2戦が行われ、アーセナル(Arsenal)は1-2でエステルスンドFK(Ostersunds FK)に敗れながらも、2戦合計スコア4-2で16強入りを決めた。

 敵地エミレーツ・スタジアム(Emirates Stadium)に乗り込んだスウェーデンの伏兵エステルスンドは、前半に立て続けに2点を奪って反撃ののろしを上げたが、後半開始早々にセアド・コラシナツ(Sead Kolasinac)に得点を許し、敗退が決まった。

 一方、スペイン・ビルバオ(Bilbao)で行われたアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)とスパルタク・モスクワ(Spartak Moscow)の一戦では、スパルタクのファンと治安部隊の衝突で、警官1人が死亡した。500人以上の警官が動員された試合は、ビルバオが1-2で落としながらも、2戦合計4-3でベスト16入りを果たしている。

 警察発表では警官1人が死亡したことが確認されたが、それがサポーターの暴力による結果だったとする報道については触れられておらず、「5人が逮捕された。全員がスパルタクのファンかは不明だが、そのほとんどはロシア人だ」とコメントするにとどまった。

■バチュアイーは人種差別を批判

 アウェーでアタランタ(Atalanta)と対戦したボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)は、試合終盤に飛び出したマルセル・シュメルツァー(Marcel Schmelzer)の同点弾で1-1の引き分けに持ち込み、2戦合計スコア4-3で次のラウンドに駒を進めた。

 しかし、ホームで行われた第1戦で2得点の活躍を披露し、チームの逆転勝利に貢献したミシ・バチュアイー(Michy Batshuayi)は試合後「2018年になっても、いまだにスタンドから人種差別的なモンキーチャント(猿の鳴きまね)があるって…。正気かよ?こっちは勝ち進みを決めたけど、せいぜい残りの@EuropaLeagueをテレビで楽しんでくれ」と自身のツイッター(Twitter)につづり、アタランタサポーターの人種差別的行為を批判した。

 一方、イタリア・セリエAで首位を走るナポリ(SSC Napoli)はRBライプツィヒ(RB Leipzig)に2-0で勝利しながらも、先週のホームゲームを1-3で落としていたことで敗退が確定。今後は2位ユベントス(Juventus)と首位争いを繰り広げるリーグ戦に集中する。

 同日行われたその他の試合では、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)やACミラン(AC Milan)、オリンピック・リヨン(Olympique Lyon)も16強入りを決めている。(c)AFP