【2月22日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)のジャスティン・フォーサイス(Justin Forsyth)事務局次長が、前の職場だった英NGO「セーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)」で女性職員らに不適切な言動をしていたことが分かった。ユニセフは21日、2年前に同氏を採用した際にはこうした苦情があったことを把握していなかったと釈明した。

 フォーサイス氏は2016年にユニセフナンバー2の事務局次長に就任。それ以前は子ども支援を専門とするセーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)の最高経営責任者(CEO)を務めていたが、不適切な内容のメールを送ったり、若い女性の服装に口を出したりしているとして同団体の職員3人から苦情が寄せられていた。

 ユニセフの広報担当ナジュワ・メッキ(Najwa Mekki)氏は「ユニセフは採用当時、フォーサイス氏の不適切なコメントに対する苦情を把握していなかった。フォーサイス氏が過去の過ちを謝罪することを決めたのを歓迎する」と述べた。

 フォーサイス氏やセーブ・ザ・チルドレンと引き続き連携して事実関係の把握に努めるとする一方、フォーサイス氏の解雇を検討しているかどうかについては言及しなかった。

 国際NGOをめぐっては、「オックスファム(Oxfam)」の職員が2010年の大地震で被災したハイチで買春をしていた問題が発覚。同団体はさらに26件の性的不品行疑惑を調査していることを明らかにしている。また「国境なき医師団(MSF)」も性的嫌がらせや性的虐待を理由に職員19人を昨年解雇している。(c)AFP