【2月22日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)は21日、決勝トーナメント1回戦第1戦が行われ、セビージャFC(Sevilla FC)とマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の試合は0-0の引き分けに終わった。ユナイテッドはポール・ポグバ(Paul Pogba)の動向に注目が集まる中、守護神のダビド・デ・ヘア(David de Gea)が主役の座を奪う活躍でゴールに鍵をかけた。

 デ・ヘアは前半の終盤にスティーヴン・エンゾンジ(Steven N'Zonzi)とルイス・ムリエル(Luis Muriel)の決定的なシュートを見事に止め、第1戦を落として3月の第2戦を迎える事態を防いだ。

 ユナイテッドは全体的に押され気味で、アレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)とロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)、フアン・マヌエル・マタ(Juan Manuel Mata)で構成される前線は、終盤にルカクのゴールが認められなかった場面はあったがほとんど脅威になれず、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督のチームらしく敵地では慎重な戦い方を貫いた。

 ユナイテッドがアウェーゴールを奪う能力、さらに言えば奪いにいく姿勢を見せなかったことで、2014年以来の決勝トーナメントを戦っているチームがベスト8入りできるかは、第2戦次第という結果になった。

 モウリーニョ監督は「唯一ホッとしたのは、前半の最後の二つの場面だ。こちらのミスから相手に良い状況をつくられ、デ・ヘアが良いセーブを見せた」とコメント。枠内シュートはセビージャの8本に対して1本だったが、「その場面を別にすればイーブンな試合だった。スタッツはスタッツだ」と意に介さなかった。

「試合内容を忠実に反映した結果だと感じている。良い結果かと言われれば良くはないが、悪くもない」

 また、FAカップ(FA Cup 2017-18)のハダーズフィールド・タウン(Huddersfield Town)戦は体調不良で登録外となっていたポグバは、メンバーに復帰はしたが先発からは外れた。ポグバとの関係悪化がうわさされる中で、監督は中盤の一角に21歳のスコット・マクトミネイ(Scott McTominay)を起用した。(c)AFP/Andy SCOTT