【2月22日 AFP】ナイジェリア北東部ヨベ(Yobe)州で今週、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」が学校を襲撃し、111人の女子生徒が行方不明になっていることが分かった。同州警察が21日発表した。同国ボルノ(Borno)州チボク(Chibok)で2014年に起きた事件に続き、ボコ・ハラムが再び女子生徒を集団拉致したのではないかとの懸念が広がっている。

 今回の事件は19日夜、ヨベ州ダプチ(Dapchi)にある国立の女子中等教育学校で発生。地元住民は当初、生徒と教師らは現場から避難したと語っていたが、行方不明となっている生徒らの安否に対する懸念が高まっている。

 ヨベ州警察当局は州都ダマツル(Damaturu)で開いた記者会見で、同校の生徒926人のうち815人が学校に戻ったことが確認されたが、残る111人が行方不明になっていると発表。ただし、拉致されたかどうかの確認は取れていないと述べた。

 ボコ・ハラムは2014年4月、チボクの学校から276人の女子生徒を拉致した事件で世界に名を知られた。被害生徒のうち57人が直後に脱出したほか、昨年5月以降、107人が脱出したり、政府との交渉で解放されたりしたが、残る112人は現在も拘束されたままになっている。(c)AFP/Aminu ABUBAKAR, with Phil HAZLEWOOD in Lagos