【2月22日 AFP】平昌冬季五輪で北朝鮮代表と南北合同チーム「コリア」を結成した韓国アイスホッケー女子選手が、北朝鮮選手が朝食に米ファストフード大手マクドナルド(McDonald’s)のアイスクリームを楽しんでいたと明かした。

 合同チームとして平昌五輪に出場した北朝鮮選手は大会期間中、選手村に滞在している。

 合同チームの一員として北朝鮮選手と共闘したランディ・グリフィン(Randi Griffin)は「2日前、北朝鮮の選手が(選手村にある)マクドナルドに並んでいる姿を見かけました。私もマクドナルドに並びました」と話した。

 米国人の父親と韓国人の母親を持つグリフィンは、「彼女たちは朝食にマックフルーリー・オレオを頼んでいたので、私たちはみんなで笑って一緒にマックフルーリーを食べました」と笑みを浮かべて明かした。

 韓国と北朝鮮の政府が合意したことを受けて南北合同チームは急きょ結成され、韓国チームは大会の2週間前に北朝鮮選手十数人を受け入れることとなった。韓国人選手は寝耳に水だったがものの、新たなチームメートをすぐに受け入れた。

 韓国のGKシン・ソジョン(Shin So-jung)は「選手としては、最初は否定されたような気分になったのは確かです」と振り返り、「しかし、スポーツをきっかけに私たちは今は北と南で違いを感じなくなりました」と語った。

 そして韓国人選手にとっては、五輪および北朝鮮選手と過ごした時間は、彼女たちにとって人生を変えるような経験だったという。

 韓国のマリッサ・ブラント(Marissa Brandt)は「それは間違いなくアイスホッケー以上に私たちにとって大きなことです」と話す。

「一緒になること、スポーツを通じて私たちが一つになれたことを世界に示すことが、何か大きなことへの小さなステップになってくれたらと思います」 (c)AFP