【2月21日 AFP】インドネシアで21日、当局などが各地で発生している森林火災の対応に当たるとともに、緊急警報を発令した。同国では森林火災が毎年頻発しており、煙が隣国のシンガポールやマレーシアを覆うこともある。

 森林火災はスマトラ(Sumatra)島の南スマトラ(South Sumatra)州とリアウ(Riau)州、カリマンタン島(Kalimantan Island、別名:ボルネオ島、Borneo Island)の西カリマンタン(West Kalimantan)州と中カリマンタン(Central Kalimantan)州の4州で発生。現地の災害当局は最も上の警報から一つ下の「緊急警報」を発表した。

 インドネシアでは農民による開墾などのための野焼きが広く行われているが、ここ1週間で数百ヘクタールの土地が焼かれ、政府は消火活動を進めている。

 災害対策当局者は「人工降雨のための飛行機と、水を投下するためのヘリコプターを準備している」と語り、また兵士、警察官、消防隊員、ボランティアを消火活動のために派遣する予定だと述べた。

 スマトラ島やカリマンタン島の森林火災は例年、乾期に発生する。乾期は地域や年によって変動はあるがおおむね4月から10月にかけて続く。(c)AFP