【2月22日 東方新報】中国スマートフォンメーカーのオッポ(OPPO)は今月、日本市場への参入を果たした。

 オッポジャパン(OPPO JAPAN)の鄧宇辰(Deng Yuchen)CEOは1月に行われた発表会で、「日本市場への参入はオッポの世界展開のための重要な一歩。オッポは消費者のコアニーズを読み取ることに長け、海外市場の開拓の経験も豊富だ。我々はオッポが日本市場に受け入れられると信じている。日本のコンシューマーエレクトロニクスメーカーの成功体験に学び、ローカライズ化を進め、日本の消費者に最先端技術と芸術的デザインを融合した商品を届けたい」と述べた。

 オッポの鄧宇辰CEOは本紙の単独インタビューに応じた。

 東方新報:オッポの携帯電話は世界約30の国・地域で販売されている。オッポにとって日本市場はどのような位置づけなのか?

 鄧CEO:日本市場はオッポにとって非常に重要だ。まず、日本は世界的に見てもコンシューマーエレクトロニクス製品の聖地で、日本市場への参入は、実力があるということを意味する。次に、自社の製品が日本のキャリアメーカーの高い技術指標と要求を満たせれば、オッポ全体の実力は大幅に向上できるだろう。今後、米国や欧州への参入にも大きな自信になる。また、日本で成功を収めれば、自社ブランドの信用力も確立できる。

 東方新報:今後数年、オッポは新機種を発売し続けるのか。日本市場に向けての展開は?

 鄧CEO:もちろんだ。今後は高機能モデルにシフトしていくだろう。オッポの新商品の発売頻度はそれほど高くない。日本では将来的に2~3機種程度を展開することを目標としている。日本市場には高機能製品を展開し、消費者の需要をとらえる必要がある。他国で展開している製品を単純に持ち込んでも、うまく行くことはない。

 東方新報:インドネシアとシンガポールの市場では大成功を収めているが、両国の手法を日本に応用することは可能か?

 鄧CEO:どんな市場においても、消費者が求める製品を提供することが最も重要で、市場とユーザーの需要を満たさなければならない。新たな市場を開拓する際には、我々は素早く現地の習慣を理解し、文化に適応し、必要な改良を行っている。それはさして特別なことではないが、我々の迅速な対応が奏功し、東南アジアやインドネシアでは2~3年で成功できた。

 東方新報:オッポは現在アジアでは1位、世界では4位のメーカーだが、日本市場において先行して参入している中国メーカーに追い抜くための計画や目標は?

 鄧CEO:オッポは販売台数の順位といったものをそれほど重要視していないし、誰かを追い抜くことが目標でもない。この市場は十分に大きく、すべての参入者を受け止められる。

 世界の五指に入る携帯メーカーとして、我々は日本の消費者により多くの選択肢を提供するよう努力しなければならないと考えている。順位を気にしたり目先の勝負をしたりするのではなく、冷静に競争することが、チャンスをもたらすだろう。(c)東方新報/AFPBB News