【2月21日 AFP】アルペンスキー女子のリンゼイ・ボン(Lindsey Vonn、米国)は21日、平昌冬季五輪の滑降で銅メダルを獲得し、五輪の同種目でのキャリアを締めくくった。ボンは自身の「傷ついた体」では4年後の北京冬季五輪で戦えないと語った。

 イタリアのソフィア・ゴッジア(Sofia Goggia)、ノルウェーのラグンヒル・モヴィンケル(Ragnhild Mowinckel)に続く3位に入ったボンは、これが五輪滑降の最終レースになると心に決めた。

 2002年のソルトレークシティー大会に17歳で五輪初出場を果たしたボンは、4年後のトリノ大会ではけがでチャンスを逃したが、2010年のバンクーバー冬季五輪では滑降で金、スーパー大回転で銅を手にした。

 2014年のソチ冬季五輪を負傷により欠場したボンにとって、平昌大会の出場は、さらに度重なる悲惨なけがをした後のプロ意識と不屈の精神の証しとなった。

 ボンは「この8年間に起こったことと、ここに来るまでに自分が乗り越えたことを考えてみると、自分のすべてを出してメダルを手に入れられたのは、夢のような話です」

「大局的に見なければなりません。もちろん金メダルが良かったです。でも、正直なところこの結果は素晴らしいですし、満足です」

 22日の複合にも出場予定のボンはまた「これが最後の五輪の滑降になると深く考えるのはつらかったです。自分の気持ちを整え続けるのに苦しみました。でも、自分で言ったとおりに、すべてを山に残してきました」と付け加えた。

「最後の滑降なので悲しいです。このまま続けていければ良いんですが。楽しんでいますし、自分のやっていることは大好きですが、あと4年は体が持ちません。自分の体がこれほどまでに傷ついてなければと思います」 (c)AFP