【2月21日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は20日、同意なくトランプ氏にキスされたとする元受付の女性の告発を掲載した米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)を「フェイク(偽)ニュース」と批判し、内容について否定した。

 同紙は1面で、2016年の米大統領選前からトランプ氏を告発していたレイチェル・クルックス(Rachel Crooks)さんが、これまでどのように一貫した態度で主張を続けているかについて報じていた。

 クルックスさんは22歳だった2006年、ニューヨーク中心部にあるトランプ・タワー(Trump Tower)内にあった投資会社で受付として勤務していたが、エレベーターを待っていたトランプ氏に自己紹介したところ、無理やりキスされたと訴えている。

 ワシントン・ポストはクルックスさんが女性団体に語った話として、「トランプ氏は(頬に)キスしながら出身はどこだとか、モデルになりたいかとか話し掛けてきた。彼は私の手を放そうとせず、私の口にキスし始めた」と伝えた。またクルックスさんによると、一連の出来事が2分ほど続いたという。

 これに対しトランプ氏はツイッター(Twitter)で、「私の知る限り会ったこともない女性が、フェイクニュースであるワシントン・ポストの1面で私が12年前にトランプ・タワーのロビーで(2分間も!)キスしたと言っている。あり得ないことだ!」と反論した。

 また、トランプ氏は「監視カメラが作動している公共の場で誰がそんなことをするのか」と主張。さらに、なぜ同紙が「私についての話をでっち上げて金を巻き上げる女性たちの話」を報じていないのかと疑問を呈した。(c)AFP