■食べることに気を配る

 研究チームは実験開始時、被験者のゲノムの一部を解析し、炭水化物代謝や脂肪代謝を変調させるタンパク質の生成に関連する特定の遺伝子パターンを探せるようにした。さらに被験者らにブドウ糖を空腹時に服用させ、各自の体のインスリン分泌量の測定も行った。

 論文では、「遺伝子型の傾向も、実験開始前のインスリン分泌量も、どちらも体重減少に対する食事効果とは関連がなかった」ことを指摘している。

 また減量の助けになると思われるのは、糖質と精粉の摂取量を抑え、できるだけ多くの野菜と自然食品を食べるようにすることだという。

「今回の実験に関しては、双方のグループで体重が最も減少した人々から、食べ物との関わり方を変える助けになったとの声が聞かれた。以前に比べ、食べることにより気を配るようになったと彼らは話している」とガードナー教授はコメントした。(c)AFP