【2月21日 AFP】米陸軍士官学校(USMA)は20日、米フロリダ州の高校で今月14日に起きた銃乱射事件で勇敢な行動を取って死亡した10代の少年に入学許可証を授与した。

 ピーター・ワン(Peter Wang)さん(15)はマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校(Marjory Stoneman Douglas High School)の予備役将校訓練課程(ROTC)に所属。ニューヨーク州ウエストポイント(West Point)にある陸軍士官学校への進学が夢だった。

 現地メディアによると、ワンさんは乱射犯が校内を徘徊(はいかい)して生徒や教師に向かって発砲する中、ドアを押さえて級友らを先に避難させた後、死亡した。

 陸軍士官学校はツイッター(Twitter)に「USMAの優先課題の一つは、義務・名誉・祖国という価値観に献身する人格を有する指導者の育成にある」と投稿した。「ピーター・ワンが2月14日に取った行動はこうした方針の模範となるものであり、本校は2025年の入学許可証をもってウエストポイントの士官候補生になりたいという彼の夢をかなえるものである」

 陸軍士官学校はワンさんの入学許可証の写真と、青い制服を着て真っすぐに立つワンさんの写真も投稿した。同校によると死後に入学を許可するのは極めて異例だという。(c)AFP