【2月21日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は20日、シリアの首都ダマスカス近郊の反体制派支配地区、東グータ(Eastern Ghouta)への空爆で、多数の子どもが殺害されたことに「激しい怒り」を表明し、「子どもたちの苦しみを表現する言葉はない」と抗議する白紙の声明文を発表した。

 同地区では19日、政府軍が集中的な爆撃を行い、子ども39人を含む127人が死亡。これを受けてユニセフの中東・北アフリカ地域事務所代表のゲールト・カッペラエレ(Geert Cappelaere)氏は「殺された子どもたちとその母親、父親、最愛の人々のことを表現する言葉がない」と批判している。

 国連(UN)は19日、シリアでの民間人を標的にした攻撃をやめるよう要求したが、在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、東グータでは20日も空爆が続き、子ども13人を含む民間人少なくとも50人が殺害されたという。(c)AFP