【2月20日CNS】中国最大のSNSである「新浪微博(Sina Weibo)」が発表した2017年の財務報告によると、月間アクティブユーザー数は年間平均で約3億9200万人、このうち93%がモバイル端末からの利用者だった。ユーザーの純増数は前年比で7900万人で、上場以来最大となった。

 普及率も上昇した。中国インターネットネットワーク情報センター(CNNIC)が発表した最新統計によると、ユーザーの利用率は2017年に40.9%まで増加し、前年比で3.8ポイントの伸び。一時期離れていたユーザーも急速に戻りつつあり、月間アクティブユーザーに占める復帰ユーザーの数も前年同期比で50%増えた。

「微博(ウェイボー)はこの1年、利用者向けにシステムを使いやすくしたり、アクティブでないユーザーに対する働きかけを増やしたりしてきた。同時に、マシンラーニング(機械学習)の導入で、利用者の好みに合わせた情報配信や、ソーシャル関連の通知機能などを重点的に強化したことが、ユーザーを呼び戻したのだろう」とウェイボーは分析する。

 ユーザーの広がりと効果的なマーケティングにより、ビジネスも拡大を続けている。2017年の営業総収入は77億1300万元(約1296億円)を達成し、76%を記録した伸び率も上場以来の最高値だ。広告収入は66億8200万元(約1123億円)で、前年同期比で75%増加している。

 新浪(Sina)CEOでウェイボーの曹国偉(Charles Chao)会長は、「ウェイボーはこれからも継続してユーザー規模の拡大に尽力する。システムを強化し、より多くのソーシャルマーケティング予算をあてて、ビジネスチャンスの多様化を実現させたい」と述べている。(c)CNS/JCM/AFPBB News