【2月20日 AFP】南米ベネズエラのニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領が19日、ツイッター(Twitter)でドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領に対話を始めるよう呼び掛けた。

 マドゥロ大統領はトランプ氏のツイッターアカウントに「あなたは大統領選で、他国への内政不干渉を促進すると約束していた。今こそ公約を守る時だ」と投稿。米国の首都ワシントン、もしくはベネズエラの首都カラカスでの首脳会談の開催を求める姿勢を示した。

 マドゥロ氏や、タレク・ウィリアム・サーブ(Tarek William Saab)検事総長ら政権幹部はこれまで、隣国コロンビアによる「軍事侵略」計画を背後で操っているとして米国を非難してきた。

 サーブ検事総長は先週、「ベネズエラのように平和な国家に爆撃を加え、軍事侵略し、血と炎によって占領する計画が策定されている」と非難していた。コロンビア側は、そうした計画はないと断固否定している。

 米国のレックス・ティラーソン(Rex Tillerson)国務長官は最近の南米歴訪中、ベネズエラに対する制裁措置として原油の禁輸措置を示唆していた。

 マドゥロ大統領はトランプ氏に宛てたツイッターメッセージで、4月にペルーの首都リマで開かれる米州首脳会議(Summit of the Americas)に出席すると述べた。同会議にはトランプ氏も出席する予定となっている。

 だがペルー政府は、ベネズエラで民主主義制度の秩序を踏みにじったとしてマドゥロ大統領の米州首脳会議出席は認めない方針だと発表している。(c)AFP