【2月19日 AFP】平昌冬季五輪のアルペンスキー女子スーパー大回転で金メダルを獲得し、世界を驚かせたスノーボーダーのエステル・レデツカ(Ester Ledecka、チェコ)――。それでも、家族の中で最も有名なのは彼女ではなく、ロックスターで作曲家の父ヤネック(Janek)さんだ。

 自身は劇作家ウィリアム・シェークスピア(William Shakespeare)の代表作「ハムレット(Hamlet)」のロックオペラを世界各地の100万人以上の前で演奏してきたヤネックさんだが、本職ではないスキーで金メダルをつかんだ娘のレデツカもチェコ国内で「有名人」になるだろうと話した。

「どれだけ私が誇りに思っているかは言い表せない。素晴らしい。彼女は競技に対して本当に実直だし、打ち込んでいるから、金メダルにふさわしい」とヤネックさん。快挙を熱く語る父は今、娘の五輪での活躍をテーマにした曲を書こうか検討しているという。

 また、レデツカの兄で、ジュニア時代はスノーボードでチェコ代表に入るも、現在はイラストレーターとして活躍しているヨナス(Jonas)さんを息子に持つヤネックさんは、「兄のヨナスは、彼女のためにスキーやスノーボードの特別スーツをデザインしている」とした上で、「妻と私はとにかく、子どもたちに自分たちの人生を楽しんでもらえるように努めているだけだ」と付け加えた。

「兄はスーツを作り、妹はレースに勝つ。私の仕事は曲を書くことだ」 (c)AFP