【2月19日 AFP】インドネシアのカリマンタン島(Kalimantan Island、別名:ボルネオ島、Borneo Island)で空気銃の弾130発あまりを浴びたオランウータンの死骸が発見された事件で、警察当局は19日、オランウータンを殺した疑いで男4人が逮捕されたと明らかにした。

 当局によると、4人はカリマンタン島出身の農民。オランウータンがパイナップルやパーム油の農園を荒らしたため殺したと認めているという。

 東クタイ(East Kutai)県の警察幹部はAFPに対し、「4人は追い払うつもりだったが、オランウータンを殺してしまった」と述べた。4人は先週逮捕され、保護対象の動物を殺した罪で起訴される見通しだという。有罪と認められた場合、最大5年の実刑および最大およそ7400ドル(約78万円)の罰金刑を言い渡される可能性がある。

 また、13歳の少年も逮捕されたが、未成年であることを理由に後に釈放された。

 雄のオランウータンの死骸は先々週に発見され、体全体に弾を受けていた上、なたを使って切りつけられた傷痕もあったという。(c)AFP