【2月19日 AFP】平昌冬季五輪に出場しているOAR(ロシアからの五輪選手)のカーリング選手1人が、禁止薬物のメルドニウム(Meldonium)摂取に関与した可能性があると報じられた件で、国際オリンピック委員会(IOC)は19日、事実であれば「極めて残念」と失望感を示した。

 OARの広報がロシアメディアに語ったところによると、チームのA検体一つが規定に違反している可能性があり、19日にB検体の検査が行われる。違反が確認されれば、OARは平昌に臨時支部が開設されているスポーツ仲裁裁判所(CAS)にこの件を持ち込むとみられる。

 この状況について、IOCの広報は「違反が証明されれば、われわれとしては極めて残念」とコメントした。

 ロシアはソチ五冬季輪での組織的なドーピングが指摘され、国としての平昌大会出場を禁止されたが、クリーンとみなされた168人が個人資格で今大会に臨んでいる。その中での違反疑惑は、ロシアにとっては痛恨の出来事となった。

 IOCは早ければ今週にもロシアの処分を解除することを検討する予定だったが、今回の件はその判断に影響する可能性もある。平昌大会で薬物違反が報じられるのはこれが2件目となっている。(c)AFP