【2月19日 AFP】米南部フロリダ州パークランド(Parkland)の高校で起きた銃乱射事件で、生き延びた生徒たちが18日、銃規制の強化を求めて首都ワシントンで今週デモ行進を行う計画を明らかにした。生徒側は政治家が全米ライフル協会(NRA)から資金を受け取ることを「恥」と感じ、銃を簡単に入手できるようにしている法律の改正に動くよう訴えたいとしている。

「私たちの命のための行進(March for Our Lives)」と名づけたデモ行進は24日に実施する。生徒らがABCニュース(ABC News)の番組「This Week」に語ったところによると、それに合わせて全米各地で集会が開かれる予定。

 生徒らは今回の銃乱射事件を、袋小路に陥っている銃規制に関する議論に転機をもたらすものにしたいと考えている。

 14日にマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校(Marjory Stoneman Douglas High School)で起きたこの事件では、ニコラス・クルーズ(Nikolas Cruz)容疑者(19)が合法的に入手した半自動ライフル銃「AR15」で17人を殺害したと供述している。米国内では銃に関連した死者が年間3万人を超える。

 生徒のキャメロン・カスキー(Cameron Kasky)さんは、NRAと政治家の癒着を批判。生徒側は「NRAから資金を受け取っている政治家は皆、恥のバッジを着けていると見なされるのが新たな正常になるようにしたい」と語っている。

 デモ行進を発表した生徒の一人、エマ・ゴンザレス(Emma Gonzalez)さんは、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が選挙戦で銃業界から巨額の献金を受けたと痛烈に批判し、世界の注目を集めた。(c)AFP/Ian Timberlake