【2月19日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領(Donald Trump)は18日、ロシアによる米大統領選干渉疑惑をめぐってツイッター(Twitter)に相次いで投稿し、米国に対立を生むというロシアの「途方もない夢」は実現したと述べた。一方で、この疑惑に関してロシア政府を直接攻撃することは避けた。

 トランプ氏は一連の投稿で、バラク・オバマ(Barack Obama)前大統領がロシアの干渉を防ぐための対応を怠ったと非難。米連邦捜査局(FBI)に対しては、「あまりに多くの時間をロシアとトランプ陣営の共謀の証明」に費やしていると批判した。

 16日には、2016年の米大統領選でトランプ陣営に有利になるよう工作を行ったとしてロシアの個人13人と企業3社が起訴されたが、トランプ氏はそれ以降、ロシアと争う姿勢を見せていない。

 H・R・マクマスター(H.R. McMaster)大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は17日、ドイツのミュンヘン安全保障会議(Munich Security Conference)で演説し、大統領選にロシアが干渉した証拠に「議論の余地はない」と述べた。

 しかし、トランプ氏は一連のツイートで、ロシアの責任について明言を避け、政府の今後の対応についても言及していない。

 トランプ氏は「マクマスター氏は、2016年の選挙結果はロシアの影響を受けていないと言うのを忘れた」と述べ、共謀は民主党や民主党候補のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏とロシアとの間でなされたものだと主張した。

「ロシアの目標が米国に対立や分裂、混乱を生むことだったとしたら、下院情報委員会の公聴会、捜査、政党間の憎悪を生じさせ、彼らは途方もない夢を実現した」とトランプ氏は述べ、「彼らはモスクワで笑い転げている。米国よ、賢くなれ!」と続けた。(c)AFP/Jim WATSON with Jim Mannion in Washington