【2月18日 AFP】中国チベット自治区ラサ(Lhasa)中心部のチベット仏教で最も神聖な場所の1つとされるジョカン寺(Jokhang Temple)で17日、火災が発生した。死傷者の情報はなく、被害状況も現在のところ明らかになっていない。

 国営新華社(Xinhua)通信は、1300年以上の歴史があり、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産にも登録されているジョカン寺で火災が発生したのは午後6時40分(日本時間同日午後7時40分)ごろで、火は間もなく鎮火したと報じている。

 国営紙チベット・デーリー(Tibet Daily)によると、火は間もなく鎮火し、死傷者は出ておらず、現場の状況は落ち着いているという。

 ソーシャルメディアに投稿された画像によると、建物の一部の屋根から黄色い炎と濃い煙が立ち上っていた。

 中国がアクセスを遮断しているツイッター(Twitter)では、国外のチベット人たちがこの火災に関する写真やコメントなどが即座に検閲を受けていると指摘している。

 英ロンドンを拠点に活動するチベット学者のロバート・バーネット(Robert Barnett)氏は、ラサの情報筋の話として「この火災に関する写真や非公式なニュースを配信した人々は警察に脅されている」とツイートした。(c)AFP