【2月18日 AFP】平昌冬季五輪で北朝鮮との関係改善ムードが盛り上がる中、韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領は17日、北朝鮮との首脳会談開催に関し、「急ぎ過ぎ」だと述べ、開催を考えるのは時期尚早であるとの見方を示した。

 文大統領は先週、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長から平壌での首脳会談に招待する内容の親書を受け取っていた。親書は、高位級五輪代表団の一員として訪韓した金委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン、Kim Yo-Jong)党中央委員会第1副部長が文大統領に手渡したもの。

 平昌五輪のメインプレスセンターを訪れた文大統領は報道陣に対し、「南北首脳会談に対する大きな期待があるが、私は少し急ぎ過ぎだと思う」と述べた。

 一方、文大統領は、「平和五輪」とも呼ばれる平昌五輪が米国政府と北朝鮮政府間の接触の必要性を強調することになったと指摘し、「米国・北朝鮮間の対話の必要性に対する一般的な認識は、徐々に増している」との見方を示した。

 同大統領はまた、「われわれは南北間で現在行われている話し合いが米国と北朝鮮の対話に発展し、さらに非核化につながることを待ち望んでいる」と述べた。

 米政府は、米朝対話を開始する前に北朝鮮政府が非核化に向けた具体的措置を取らなければならないと主張している。(c)AFP